2019-01-01から1年間の記事一覧

承認欲求との付き合い方

東野圭吾『容疑者Xの献身』(文春文庫、ISBN978-4-16-711012-3)384頁より。天才的な数学者の考えを描写した場面。 誰かに認められる必要はないのだ、と彼は改めて思った。論文を発表し、評価されたいという欲望はある。だがそれは数学の本質ではない。誰か…

「やる気」があれば問題は解決するのか

森博嗣『少し変わった子あります』(文春文庫、ISBN978-4-16-774302-4)148頁より。主人公の大学教官と後輩の会話シーンでの発言。 「気にすることはないさ。やる気なんてものは、誠実な仕事にはまったく邪魔な存在だよ」私は言った。「どんなにやる気があっ…